第11回ひむかかるた大会を終えて

今回の大会は2月17日、平昌オリンピックで羽生選手が金メダルを取った日に行われました。オリンピックでは、選手たちの戦い方の美しさ、国境を越えた友情の素晴らしさが話題となりましたが、今回のひむかかるた大会でも、相手に敬意を払い、思いを寄せあうシーンは随分ありました。
本来、競争し合うことで盛り上がるゲームでは、対戦する相手は「敵」になります。しかし、共にゲームを盛り上げ、自分を高めようとする「仲間」でもあるわけです。まず自分の志に誇りを持ち、次にお互いの思いに敬意を払うことで、選手同士は強い絆を育んでいく。こうして友情は国境を越えるのです。
そして、これが一番大切なことですが、ひむかかるたの選手たちは、友情だけでなく郷土愛も寄り添わせているように僕には見えます。48の読み札という共通言語を持つ仲間たちが、それぞれの宮崎への思いを寄せあっている。そんな風にも見えるのです。
選手たちが将来大人になったとき、そのような思いの輪は、もっと大きく広がってゆくでしょう。自分たちの大切なふるさとへの思いと同じように、他の地域の人たちも故郷を大切に思っていることに気づくでしょう。そしてお互いのそんな思いに敬意を払い寄り添う。郷土愛はまさに地域を超えるのです。

ひむかかるた協会
会長 梅津 顕一郎

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